就活の罠~18卒の内定はもう出ている~
こんにちは。辻です。
このブログの存在意義も、僕がツイッターで書いている内容の中で特に反響がデカかったもの、説明が必要なもの等を解説するものになりつつある。
と言っても、これがまだ4本目なんだけれども。
最近、就活系のツイートを多くしています。
それに対する反響も結構あって、RT&いいね以外にもリプライやDMをいただくことも多くなりました。(以下、主だったものを抜粋)
18卒で就活始めてない人もいれば、もう既にこの8月で就活終えてる人もいる。
— 辻くん (@Masaki_2G) 2016年9月1日
就活時期なんて、どんどん関係なくなってきている。
就活サイトについては、夏のうちにかたっぱしから登録しておいて、夏終わりごろに自分に合うサイトを絞っていくのがいい。
— 辻くん (@Masaki_2G) 2016年8月17日
「いざ就活!」って時期に登録し始めると、情報過多で死ぬし何が自分にとって必要かがわからないから無駄に忙しくなる。東と西、地方と都市でも使うべきサイトが違うしな。
いやあ、でも絶対大学1,2年生の間に長期インターン行っておいた方がいいと思うなあ。地方の大学生なら休学して東京とか行ってもいいと思う…。
— 辻くん (@Masaki_2G) 2016年8月28日
いや、本当、人事に顔を覚えてもらえるっていうメリットはマジで何物にも代えがたいよ、マジで。普通のルートで就活しても十中八九one of themで終わるから、夏で無理なら秋に頑張らないと、マジで行きたいところになんて行けないと思う。
— 辻くん (@Masaki_2G) 2016年8月17日
まあ、こんな感じなんですが、今回話しておきたいのは、就活時期についてです。
15卒辺りからいろいろ言われている就活時期に関してですが、18卒に関しては、依然ニュースになっていた通り、17卒と同じ日程で進むらしいですね。
就活、来年も同日程 面接6月から、経団連調整 :日本経済新聞
この”就活時期”。ニュースの表面だけ読んだり、また聞きしているだけでは大きな誤解を持ってしまう可能性が大変大きいんです。
なので、今回は、この就活時期というものに関してと、秋以降の過ごし方について、17卒の就活も経験している私からちょっとしたアドバイスを、と思っております。
まず、1つ目。この就活時期が何を指すのかを説明したいと思います。
上記の記事の最初の1文を抜粋してみましょう。
「 経団連は企業による学生採用活動のルールについて、2017年(入社時期は18年)は日程を変更せず、16年と同じにする方向で調整に入った。企業説明会と面接の解禁はそれぞれ3月1日と6月1日。」
ここで重要なのは、主語”経団連”です。
経団連は、正式名称を、「一般社団法人日本経済団体連合会」といい、1000社以上の日本全国の代表的な企業が参画しており、それらの企業が一つの総合団体の中で意見を交わし合う事で、日本国民の生活の向上や経済発展を使命としている団体です。
実際、普通にガチで名だたる企業が参画しており、会長は東レ相談役、副会長もトヨタ会長を含め、そうそうたるメンバーが並んでおります。
ただこの経団連。ベンチャー企業はほとんど参画していません。先日、楽天が脱退して話題になったように詳しい数字はわかりませんが、2000年以降に創業した会社はパッと見たところほとんどありませんでした。
ここで重要なのは、上記の取り決め、つまり「企業説明会と面接の解禁は3月1日と6月1日」というのは、経団連が決定しており、それを遵守すべき対象は経団連加盟企業のみだという事です。
経団連加盟企業は合計で1340社しかありません。
上場している企業数の合計だけでも3000社を超えていますし、そもそも大企業の数は12000社以上有ります。
また、日本の合計の企業数は400万以上あります。
大企業の合計だけでも経団連加盟企業は1割程度ですし、日本全国の企業との比では0.03%しかありません。
つまり、日本にあるほぼすべての企業は「企業説明会と面接の解禁は3月1日と6月1日」を守る必要はないのです。
まず、ここが僕が出会う学生の多くが勘違いしている点です。
他のほぼすべての企業は、いつでも内定が出せる状態にあるという事です。
であるにもかかわらず、なぜ実際、多くの企業がこの慣例に基づいて採用活動を行っているかというと、それは多くの学生が、
「中小企業よりも大企業が良い」という考えで就活をしているからです。
つまり、大企業が内定を出す前に、中小企業が内定を出したところで、その学生に大企業から内定が出てしまえば、学生は中小企業の内定を蹴ります。
ですから、結局、日本の99%を占める中小企業の多くは大企業の採用活動がひと段落してから採用活動を本格化させてゆくのです。
といっても、全ての中小、または大企業がそういう流れに乗っているわけでもありません。IT企業を中心とした気鋭のベンチャー企業などは、1企業として十分に企業力を持っており、またブランド力も持ち合わせています。
これらの企業の場合、経団連が作り出す採用活動の流れに全く巻き込まれず採用活動をしています。
これが、このブログの題名である「18卒の内定はもう出ている」に繋がります。
実際に、既にサマーインターン等で優秀な成績を収めた18卒の友人がその企業から内定をもらっていました。(しかもこのベンチャー企業は上場もしています)
僕が以前、インターンに行っていたワークスアプリケーションズなどは「内定パス」と称し、1年生に対しても優秀であれば、「大学卒業後3年間いつでも入社していい」という権利を与えたりします。ワークスも全世界に約5000人の従業員を抱える大企業の1つです。
これらの例はあくまでよくある事例のうちの1つであり、夏から秋にかけて内定を出す企業は会社の規模を問わずたくさんあります。
そういった情報を知らず、「就職活動は3月からでよい」と思い込んでいると大変な後悔をする可能性もあるのです。怖い怖い。
では、これからどうするのが良いのか。
この夏は割と動きやすかったと思います。というのも、企業もバンバン広告費使ってサマーインターンの告知を行っていたので、「就職活動の事なんて何も知らなくてもあれよあれよでサマーインターンに参加できた」なんてこともあるでしょう。
しかし、問題は、この秋以降です。
僕は去年経験していますが、秋以降、企業からの告知は大幅に減ります。ここで、受け身で夏を終えた学生は何をしていいか全くわからなくなります。そして、サマーインターンに一応行ったにもかかわらず何もわからないまま3月まで過ごしてしまう場合もあるわけです。
そうなると、サマーインターンにわざわざ行った意味は全くなくなってしまいます。
では最後に。僕の個人的見解ですが、アドバイスをば。重要な事は大きく3つ。
1つは、自分に合った就活メディアを使い倒してください。最近は、就活支援事業への参入障壁が低くなって、数多くのメディアがあふれています。その中で、地域や企業規模なども考慮しながら、自分に合ったメディアを探し、それらのサービスを毎日といっていいぐらい嘗め回すように見てください。
次に、秋以降は、企業が出てこない代わりに、”就活支援”系の企業、組織、団体がイベントを打ちまくります。これらには出来るだけ全部参加してみてください。学生目線で「これが良い、それは悪い」なんていう選球眼は備わっていない場合が多いですし、たいていそれは「行きたく無い、面倒くさい」理由を列挙しただけに他なりません。対策講座でも、説明会でも、なんでもいいので目に留まったイベントにはすべて行くべきと思っています。
最後に、Facebook始めましょう!17卒と18卒で一番違うのは、Facebookの利用者の数です。これは実感値ですが、18卒はFacebookやっている人が凄い少ない感覚があります。FBは、企業の人事や就活支援の人と公的に繋がれる一番いいツールです(LINEやTwitterよりFacebookが大人と関わるSNSとして最適です)。これによって、自分の普段の生活を人事向けにアピール出来たり、就活支援やっている人からイベントの正体が来たり、18卒限定のグループに招待してもらえたり、LINEやTwitterでは享受できないメリットがたくさんあります。そんなに手間ではないので、是非始めてみては!(※個人情報等の流出は責任持ちませんが…。)
長くなりましたが、就職活動において、17卒就活を経験した身から18卒の皆さんに伝えたい事は全て伝えられたと思います。
これに関する質問や相談、意見はツイッターのDMやリプライでどしどしご連絡いただければ、と思います!!ではー!
(あくまで個人的見解←)